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ぜんぶGoogleじゃん!FirebaseとGeminiでペアプロしたら、まさかの"すれ違い漫才"が始まった話

GoogleのAI「Gemini」を相棒にFirebase開発を進めたら、まるで"すれ違い漫才"のような展開になった顛末と、そこから得たAIとの上手な付き合い方についてのブログ記事です。

#AI #Firebase #アプリ開発

プロローグ:最強タッグ、爆誕の予感

こんにちは、りょうです。

「ブログを更新したら自動でXに投稿したいな」と思い立ち、開発を始めました。今回の技術スタックは、サーバーサイドにFirebase、そして僕の相棒(ペアプロ相手)にGemini。まさにオールGoogle体制です。

これはもう未来の開発スタイルだ!Googleの最強タッグが、僕のやりたいことを爆速で実現してくれるに違いない…!

そう、この時の僕は、この後繰り広げられるGoogle社員(?)同士のすれ違い漫才を、知る由もなかったのです。

第一幕:シークレットエージェントのすれ違い

最初の議題は「APIキーなどの秘密情報(シークレット)をどう管理するか」。これはセキュリティに関わる重要なミッションです。

僕が敏腕アシスタントのGeminiに尋ねると、彼は自信満々にこう答えました。

Gemini先生(理論派):

「ボス、シークレットは**Google Cloudという本社の、一番奥にある大金庫(Secret Manager)**まで直接行って、手動で登録するのが最も正式かつ安全な手順であります!」

なるほど、Google Cloudのコンソール画面を開いてポチポチするのか…。なんだか大掛かりだなあ。でも、GoogleのAIが言うんだから間違いないんだろう。

…と、思いきや。ふとFirebaseの公式ドキュメントに目をやると、便利なコマンドが紹介されているではありませんか。

firebase functions:secrets:set SECRET_NAME

僕: 「え、Gemini先生。Firebaseっていう便利な**『出張所』**があるんだから、そこの窓口で済ませられるって書いてますけど…?」

Gemini先生:

「…!誠に申し訳ありません!その便利なショートカットコマンドの存在を失念しておりました…!私の知識が古かったようであります…!」

そう、Gemini先生は本社の正式な手順は知っていたけど、現場の便利な近道(CLIコマンド)は知らなかったのです。ぜんぶGoogleなのに!

第二幕:幻のlistコマンド事件

気を取り直して、便利なFirebase CLIでシークレットを登録した後、僕は確認のためにこう聞きました。

僕: 「よし、じゃあ設定したシークレットの一覧を見せてくれ!」

Gemini先生(自信回復):

「はい、ボス!firebase functions:secrets:listであります!」

おお、直感的で分かりやすい!早速ターミナルに打ち込むと、返ってきたのは無慈悲な一言。

Bash

Error: functions:secrets:list is not a Firebase command

僕: 「え、ないの!?」

ターミナルで一人ツッコミ。なんと、listというサブコマンドは存在しませんでした。正しくはgetコマンドで一つずつ確認するか、結局、本社の「大金庫(Google Cloudコンソール)」まで見に行くのが一番確実だったのでした。

終わりに:Googleさん、仲良くしてね!(笑)

FirebaseもGeminiも、どちらもGoogleが誇る素晴らしいプロダクトです。でも、同じ会社だからといって、お互いの最新事情を完璧に把握しているわけではないらしい、ということがよく分かりました。

今回の経験で得た教訓はこれです。

「AIは、超優秀だけどたまに古い知識で語るベテラン社員。最終的な確認は、現場の人間(私たち開発者)が公式ドキュメント片手に行うのが一番確実!」

というわけで、Googleさん、社内での情報共有、もうちょっとだけ頑張ってもらえると嬉しいです!(笑)

開発は続く。

りょう

いろいろなことを考えるエンジニア

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